朴槿恵(パククネ)大統領の政治スキャンダルで大揺れしている韓国。
韓国の特別捜査官は政権を批判している芸能人名や文化人の名簿、いわゆる「ブラックリスト」を作成している疑いで、現職の文化体育観光相のチョ・ユンソン(趙允旋)氏の事情聴取を始めました。
この韓国ブラックリストに載っているのは芸能人の誰なのでしょうか?
また文化体育観光相は五輪の担当管轄ですので、仮にチョ・ユンソン(趙允旋)氏が逮捕ということになれば、平昌オリンピックへの影響はどうなるのでしょうか?
今回はこの二つについて調べて考察してみました。
韓国ブラックリスト作成の経緯
チョ・ユンソン(趙允旋)氏
まず今回問題になっている韓国の芸能人や文化人のブラックリストはどのような経緯で作成されたのでしょか?
このブラックリストには政権に批判的な芸能人(俳優や芸術家など)や文化人を約9400人にものぼる人数がリストされていると言われております。
ブラックリスト作成の狙いは政府の支援から排除するためです。
リストは2014年のセウォル号の事故でパククネ(朴槿恵)大統領を批判した芸能人や文化人を政府の支援から対象外にする目的で作成されました。
ブラックリストされた有名人は政府からの補助金や撮影の協力等がなくなってしまい、仕事関連で大きな損害を出したとされております。
そしてブラックリストの作成を主導した疑いがあるのがチョ・ユンソン(趙允旋)文化体育観光相とキム・ギチュン(金淇春)元大統領秘書室長で、このたび特別捜査官によって事情聴取が行われました。
ブラックリスト作成にはパククネ(朴槿恵)大統領の指示があったかどうかも捜査のメスが入っているという状況です。
2014年当時、チョ・ユンソン(趙允旋)は国会で「リストを見たこともない」と発言し、偽証に関する罪で告発されていました。
パククネ(朴槿恵)大統領はこの件に関しては1月1日の記者団との懇談会において「全く知らない」と話しております。
特別捜査官はパククネ(朴槿恵)大統領の事情聴取を2月初旬に行うと表明しており、大統領も側もそれには応じる意向のようです。
以上は今回の韓国ブラックリスト作成問題についての簡単な経緯です。
このことが本当なら、国が影響力のある有名人の言論を封じにかかっているということですよね。
権力を生かしてそのようなことが本当に行われていたのなら、もはや自由な発言はできない国になってしまいます。
お国柄なのか、一部の権力者によっての不始末なのか。
日本では考えにくいことがお隣韓国では起きてしまっているようです。
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韓国ブラックリストに載っている芸能人や韓流スターは誰?
この韓国ブラックリストにはいったい誰でどんな芸能人や韓流スターがリストされているのでしょうか?
わかっている中で数人挙げてみます。
ハ・ジウォン(女優)
ソン・ガンホ(俳優)
ムン・ソリ(女優)
キム・ヘス(女優)
以上のように韓流好きの方だったら誰もが知っているような俳優や女優がリストに挙がっているようです。
他にも映画監督や芸術家なども多数リストされており、その方々が政府からの業務上の支援を断ち切られていたというわけであります。
こちらは上記に挙げた俳優のソン・ガンホさんと女優のキム・ヘスさんがセウォル号事故の遺族らに連盟表明した時の画像です。
出典:http://bylines.news.yahoo.co.jp
こうやって表立って政府に対する批判を行ってきた有名人が次々と「ブラックリスト」にリストされてきたというわけですね。
現在はまだ大統領の事情聴取が行われておりませんが、すべてが明るみになったときにまた韓国世論が大きくうねりだしそうな気がします。
今後のこのブラックリスト作成疑惑についての報道を待ってみましょう。
チョ・ユンソン(趙允旋)逮捕で平昌(ピョンチャン)オリンピックはどうなる?
今回事情聴取されているチョ・ユンソン(趙允旋)文化体育観光相は平昌(ピョンチャン)オリンピックの担当をしております。
このようなスキャンダルになってしまったので、平昌(ピョンチャン)五輪がどうなってしまうのでしょうか?
このブラックリスト作成疑惑では職権乱用の疑いでの事情聴取となっており、疑いが立件されれば逮捕もあり得る状況です。
仮に逮捕となればチョ・ユンソン(趙允旋)文化体育観光相の職務続行はありえません。
違う人物が代わりに担当となる可能性が高いですね。
もう翌年の2018年に控えている平昌(ピョンチャン)オリンピックですので、準備に大きな支障が出るのは避けられません。
しかもフォローする役割のトップが疑惑の渦中にいるとなっては、迅速なリカバリーがしづらいもの間違いない状況下です。
この混乱はいつまで続くのでしょうか。
まとめ
政府による芸能人ブラックリスト作成というとんでもないスキャンダル。
政府が著名人の自由な言論を封じにかかるなんて信じられませんが、現実に起きているようです。
チョ・ユンソン(趙允旋)文化体育観光相が逮捕されれば、平昌(ピョンチャン)オリンピックへの悪影響は必至であります。
韓国は今後、国の信頼を取り戻すためには相当な努力が必要でしょう。
これからの韓国の動向には要注目です。