高齢者運転事故の原因や対策は?免許返納や法律変更は進んでいない?

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今年に入り高齢者による悲惨な運転事故が立て続けに起こっております。

なぜ高齢者の運転事故が多発してしまうのでしょうか?

高齢者が運転事故を起こしてしまう原因や、運転事故を防ぐための具体的対策はないのか?

また免許返納法律改正法律変更は進んでいるのか?

今回はこの高齢者運転事故について調べてみました。

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今年の高齢者運転事故事例

まず初めに今年に入ってからの高齢者による運転事故の事例を振り返ります。

・2016年3月

群馬県高崎市で73歳の男性が運転する乗用車が集団で登校していた小学生の児童の列に突っ込む。

この事故で小学生1年生の男児が死亡、1人が軽傷を負う。

・2016年10月

横浜市港南区で87歳の男性が運転する軽トラックが集団で登校していた小学生児童の列に突っ込む。

この事故で小学生1年生の男児が死亡、7人が負傷する。

・2016年11月

栃木県下野市の病院の玄関近くで84歳が運転する乗用車が人が歩く通路に乗り上げる。

この事故で1人が死亡、3人が重軽傷を負う。

・2016年11月

午後3時頃、東京の国立病院機構災害医療センターで83歳の女性が運転する車に敷地内を歩いていた30代の男女2人がはねられ死亡。

今年に入ってから、実にこれだけの高齢者による大きな事故が起きております。

こうして事故の事例を振り返ると、どれも雨の日や交差点などの視界が悪い、見えにくいなどの理由ではなく、普通に運転していればまず起きない事故を起こしていることがわかります。

病院の敷地内を歩いている人は、まさか車が人に向かって来るなんて想像だにできないでしょう。

高齢者による運転事故の怖さはここにありますよね。

高齢者運転事故の原因や対策は?

それでは何故このような高齢者による悲惨な事故が絶えないのでしょうか?

その原因を考察してみます。

原因

まず大きな原因として挙げられるのが65歳以上の高齢者の増加ですね。

日本ではこれから4人に1人が65歳以上になるという時代でありますので、当然今まで普通に運転していた40代~50代の人たちが自然と65歳以上になり、その高齢者の運転が増えるということです。

全員というわけではありませんが、65歳以上になると判断力が鈍ってくる人が多くなります。

判断力の低下に加え、認知症の方も増えてきます。

こういった高齢者の人たちが増えると当然事故の確率というのは上がっていき、実際に悲惨な事故につながっていますよね。

2015年末の時点で運転免許を保有している65歳以上の高齢者は全国で1710万人おります。

対策

この高齢者事故に対して警察の対策としては、運転に少しでも不安がある人たちに対して免許証の返納を促しておりますが、これが中々進んでおらず、自主的に返納した高齢者は約27万人にとどまっているという現状です。

また認知症対策としては、75歳以上の免許更新時に認知機能検査を行い、

・「認知症の恐れがある」(1分類)

・「認知機能低下の恐れがある」(2分類)

・「低下の恐れがない」(3分類)

に分ける制度を実施。

1分類の運転者が交通違反を起こすと医師の診断を受けさせて、認知症として判断されると免許の取り消しが行われるという仕組みになっております。

ただ、おかしなことに1分類の人でも交通違反がないと免許の取り消しがありません。

さらに2、3分類の人に限っては、交通違反があっても免許の取り消しはなく、次回の免許更新時まで認知症検査を受けなくても良いという点もおかしな点であります。

こうした高齢者の増加、そして免許返納がほとんど進んでいないという現状とチェック体制の甘さなどのよって、高齢者事故が増加している原因なのは間違いないでしょう。

来年の3月にはこれらの事が法改正されてチェック体制が厳しくなることは決まっておりますが、悲惨な事故を100%近く防げるようなもっと早い対策が急がれますね。

まとめ

今年に入り立て続けに起こる高齢者運転による悲惨な交通事故。

高齢者の増加に伴い非常に難しい問題だと思われますが、国を挙げての具体的対策を行い、高齢者運転事故を未然に防いでいってほしものです。

また私たちも、周りの高齢者の人たちに対して運転能力の確認をきっちりしていかなければなりませんね。

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