今年になってポリアモリーという言葉をよく聞くようになりました。
ポリアモリーとは簡単に言うと「複数愛」のことで、お付き合いや親密な関係を同時に何人かの人と、お互いが合意した上での恋愛関係のことです。
このポリアモリーは浮気や不倫との違いは何か?病気ではないのか?
またポリアモリストは嫉妬や罪悪感などがないのかどうかなどを調べて考察してみました。
ポリアモリーとは?
まずはポリアモリーという言葉の語源について。
ポリアモリーはギリシャ語の複数(poly)とラテン語の愛の意味である「amor」の二つの言葉を組み合わせてできたアメリカの造語です。
つまり言葉そのままだと複数の人と愛し合う、という意味ですね。
これだけだとよくある浮気や不倫といったイメージにつながりますが、このポリアモリーはそういった男女の関係とは全く異なったものなのです。
実際初めてこの言葉や意味を聞いたときはほとんどの人がそう思ってしまいますよね。
それでは浮気や不倫とは何が違うのかについてご説明していきます。
ポリアモリーは浮気や不倫と違う?病気でもない?
浮気や不倫とはどう違うのか?
まず決定的に違うのが、複数での関係を持っているお互い同士が、それぞれの関係をオープンにしているということでしょう。
浮気や不倫はほぼ隠れて、隠して行うのが一般的です。
仮にパートナーにバレたら大問題につながるから隠すのが普通です。
ポリアモリストは大事な相手を信頼して自分のことをオープンします。
つまり、複数の人を好きになってしまう自分を受け入れてもらうために、ありのままの自分の本心をみせていくということです。
そして、自分や相手が何で傷つくのか、何を喜びと感じるかなど、お互いで伝え合いながらお互いをケア、サポートしていく関係性であります。
自分にも相手にもウソは一切つかず、お互いすべて合意した上で信頼関係を築いていくのがポリアモリーなのでしょうね。
浮気や不倫はその関係同士のみで隠れて付き合っていくのに対して、ポリアモリーの人たちは関係者同士すべてをオープンにし、お互いに配慮しながら付き合っていくというのが、両者の大きな違いだということです。
ここでもその嫉妬を「オープン」にしていく姿がポリアモリーの特徴なのだと感じました。
こういったことを踏まえると、ポリアモリーは決して病気というわけではないのだと思います。
ポリアモリーは嫉妬や罪悪感はないの?
次にポリアモリストはお互いで嫉妬や罪悪感というのがないのか?ということを考えてしまいますが、そのことについて考察してみます。
嫉妬
まず嫉妬に関してですが、ある調査によるとほとんどのポリアモリーの人たちは嫉妬を感じることがあるそうです。
ただポリアモリストはこの嫉妬を1人で抱え込まずに、パートナーと一緒になって専門家にカウンセリングにいくなどして、お互いで向き合っていきます。
普通は一人で抱えこむか、第三者の人に相談するかなどして気持ちを吐き出すものですが、当事者同士でそれに向き合っていくというのには驚きです。
ここでもその嫉妬を「オープン」にしていく姿がポリアモリーの特徴なのだと感じました。
感情というのは何かと先走ってしまい、冷静さを失ったりしてしまうものですが、ポリアモリストは落ち着いて、客観的に自分の感情と向き合っていけるというのも大きな特徴の一つなのでしょうね。
罪悪感
次に気になる、罪悪感について。
この罪悪感ついてはポリアモリストはないというのが答えになるようです。
なぜかというと、浮気や不倫は隠して行うのでどうしてもそこに罪悪感を感じることがありますが、ポリアモリストはすべてを「オープン」にすることで、罪悪感から解放されます。
ウソがなく、合意の上での付き合いなので、それも納得ですね。
元々、浮気や不倫で罪悪感を感じていた人が、ポリアモリーの道を選んだという人もいるようです。
周りの人たちはどう思うかは様々でしょうが、ポリアモリストは自分たちの気持ちや感情に、正直に客観的に向き合って生きているということを知ってほしいかもしれませんね。
まとめ
浮気や不倫とは大きく違うポリアモリーという関係。
近年様々な人間関係が法律や認知として、世間で認められてくるようになりました。
このポリアモリーという関係もその一つなのでしょう。
こういったことを知って、人と人のつながりで生まれる感情や関係性は何があって何に生かされていくのか?改めて考えていくきっかけになりました。